又吉健次郎さん
琉球王朝時代から続く金細工職人7代目の又吉健次郎さんのことは沖縄に来て
しばらく経ってから雑誌で知った。
シンプルな髪飾りである「ジーファー」、花嫁が指にはめた「房指輪」
どちらも強い印象だったが記憶の片隅に残ったまま10年以上が過ぎてしまった。
先日、前から何となく行ってみたかった糸満にあるカフェ「うみと」に
機会があり、初めて行った。ギャラリーが併設されていたのだが、
それがなんと房指輪だった!これは何かに導かれたとしか思えない。
又吉さんの親戚の方の工房があり、そのギャラリーだった。
妻はひと目で気に入ってしまい、札幌に引っ越すまでに購入しよう、
ということになった。
そして8/6(木)に首里城のすぐそばにある又吉健次郎さんの工房にお邪魔した。
急な連絡にも快く応じて頂き、指輪などを見せてくれたのはもちろん、
これまでの歴史や「何を受け継いできたのか」を丁寧に教えてくれた。
残念ながら女性のお弟子さんしかおらず、
ジーファーは途絶えてしまいそうだ、とのこと。これは本当に残念。
似たようなものを作る職人は他にいるらしいが、
ここで代々受け継がれてきたものとは全く別モノらしい。
1つしか残っていないという純金の房指輪を妻が着けさせてもらった。
エイサーとか紅型とか、多くの人が関わって継承されているものもあるが、
沖縄の金細工は消えてしまうかもしれない。
こういう伝統は途絶えてほしくないなあ。
最初から決めていたとおり、純銀の房指輪を注文した。
何ヶ月かかかるので札幌に送ってもらうことになりそう。
(工房に展示してあるものは売れないとのこと)
ちなみに妻は金属アレルギーなので指輪としては使えないので
ペンダントトップとして紐で下げる予定。
札幌に発つ前にはもう一度訪れたい。
人懐こいラブラドール・レトリバーのカンくんにも会いたいしね。